[コメント] みえない雲(2006/独)
いい映画というのは見始めたときからその気配というか、映画のリズム、映像タッチ、エネルギーを感じさせる何か、そのようなもので分かるものである。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
この映画もまさにそうで、何気ない高校生の日常を描写しながら観客の心にぐいぐい魅入らせるものがある。
さらに、原子力発電所事故というパニックに幼い弟とともに放り投げられるシーンはものすごい迫力で、この映画の見所でもあるのだがとにかく恐ろしい。
放心して駅から出て、一人黒い雨に自暴自棄的に身をささげるシーンも心情的に分からなくない。
被爆者という偏見、差別を受けながらも二人の愛を強めていく描写も暖かいし、感動的だ。出色の出来のドイツ映画だ。
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