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[コメント] 僕が星になるまえに(2010/英)

この題名がねえ、何ともキモイなあ。余命いくばくもない若者を含む4人の果てしない旅路の話である。大体ストーリーは映画を見る前からほぼ想定できる。そしてそれは見事そのままであった。ただ一部を除いて、、
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







そう、その部分とは、最後の目的地に着いてしまった後の主人公の行動である。

死ぬのは仕方がない。90歳生きようが、1歳で亡くなろうが、人間は一度は死なねばならぬ。29歳という若さで死ぬことの意味を考えても結論など出るはずもなかろう。その懊悩は分かる。

しかし、友人3人に見守られて目の前で自死するというのは一番人間としてやってはいけないことではないのか。迷惑をかけて目的地に着いたのだったら、そこでみんなにお礼を言えばいいのだ。

あんなことをやってのけられたら残った3人は一生何かの形でそのことを忘れることはないであろう。そんなことをして何の意味があるというのか。(死ぬのなら人知れず勝手に死ぬことはできないのか。)

甘ちゃんである。子供である。最後に厭アな映画に成り下がってしまった、と思ってしまう。

でも残された3人の表情を見ていると、不思議とそこには暗さがないことに気づく。意外と晴れ晴れとした表情をみんなしているのだ。ここは演出の優れたところか。見事である。

でもやはり映画館を出ても僕の小さな憤りは続く。皆さんはどう思われますか?

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)あちこ[*] jollyjoker

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