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[コメント] 銀のエンゼル(2004/日)

ミスターこと鈴井貴之のセンスを感じさせる一本。寒い寒い北海道の田舎町で繰り広げられるあったかい話であるが、みんなが事情を抱えて、色んな意味で人生を味わってるとこが良い。小日向文世の笑顔と共に妙な気分に浸れる映画だ。
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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ミスターの映画は初めて観た。このセンスというものは、個人的な良し悪しがあったものの、とても個性的で印象強い。登場人物には一切のムラが無く、みんなが事情を抱えてコンビにに集結する。

脚本に関して言えばムラがあるんだな。個々のエピソードは完全に締め括られること無くエンディングを迎えるあたり、この不完全さ(曖昧さ)が監督の敢えて用意したムラなんじゃないか…?とも思う。佐藤(西島)のその後、北島夫妻(特に妻・佐和子)のその後なんかは、劇中に伏線があるくせに曖昧な形で終わるのだ。これをどう捉えるかだと思う。

以上が評価できた部分ならば、ちょっと受け付けられない部分も。例えば由希の担任のキャラクターやお姫様みたいな客なんかがそれ。邦画にこんな(くだらなすぎる)演出が氾濫しているからこそ、かなりお寒いシーンのように映ってしまった…わけで。

「水曜どうでしょう」つながりでミスターと大泉洋を目当てにしたところも正直ある。しかしそれ以上の収穫があった作品かもしれないな。西島秀俊も思った以上の出演時間で、あんなにも重要な役だったとは。あのキャラクター、彼こそMr.夜勤という感じか(笑

そんなこんなで。

オーナーの心情の変化なんて、物凄くベタベタだけど、本当に人生を味わってる。心から噛み締めてる感が強く伝わる!(これは小日向の演技力もあるなぁ)

最後の最後では思わずウルッ…(娘に見せる涙と、娘におくる手紙)。

(評価:★4)

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