[コメント] タロットカード殺人事件(2006/英=米)
大スクープなのにだ、ロンドンの片隅で年の離れた2人が躍起する姿が主役という小品として成立している面白さ。反面、容疑者ジャックマンとの駆け引きが少ないという問題も抱えていたが。思わずヨハンソンの胸元に目がいってしまうのはご愛嬌だ
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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う…美しいぞスカーレット嬢。
容疑者役がヒュー・ジャックマンとは意外だったが、近年のアレン作品にぴったりな配役だったと思う。しかし全編に渡って地味な存在である。こういっちゃあれだが、アレンとヨハンソンに完全に食われており、2人との駆け引きも弱いために終盤を迎えても「危険人物」にはとても見えないのだ。湖でのちょっとした豹変場面、これまでのギャップをもっともっと楽しむことが出来たらエンディング(元水泳部ヨハンソンの登場!!)でもっともっと笑えたはずなのだ。
それでもアレンらしさは爆発。そして久々の本人主演ドタバタ喜劇だ。殺人事件が主軸ということ、アレンとヒロインの絶妙な会話が炸裂という意味では良作『マンハッタン殺人ミステリー』を思い起こさせる。なんといっても死神、三途の川などといった幻想的な要素が取り入れられている点がアレンの更なる進化のようで、また初期作品への回帰のようでもある。興味深いじゃないの。またこの作品に限ればアレンが「ロンドンの舞台は最高」と言っているのもすごーく理解できるのだ。
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