コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] マルクス兄弟珍サーカス(1939/米)

三人がスクラムを組んでギャグを放つシーンが少なく、個性“だけ”が光るのは残念。全体的に縦横無尽に動き回る作品の威力も乏しい。ただ好きなシーンもいくつか。動物を使ったギャグはさすがで、場面によっては演技(?)で兄弟を食っている…
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







個性とはずばりソロの活躍。チコのピアノ演奏に始まり、グルーチョの歌声、そしてハーポのハープ演奏。いかにも「舞台的」な匂いがプンプンしすぎてしまっているのは、脚本のバランスの悪さなのかもしれない。これがごく自然に行われるのとでは全然違うもの。それでも、見入ってしまうのは彼らのスキルの高さゆえ!素人だからこんなこと言えるけど、プロが見たらどうなんだろう?(記憶が確かなら、ハーポはかなりレベルが高いらしいが)

グルーチョがギャグをかます舞台を、早々と列車から夫人のもとへ移すのが痛かった!あれで3人が離れてしまいラストまでどうも締まった展開にならない。やはり兄弟を統率する年長者は必要だね(笑)。それに夫人との掛け合いもいまいちだったかもしれない。ただグルーチョが歌った「刺青の女リディア(というらしい)」には感動。

やっぱり最高に笑えるシーンは睡眠中のゴリアス(力持ち)の部屋に忍び込んで現金を探すところか。子守唄=催眠術ってのも面白いしゴリアスのとぼけた動きも良いんだな。それにチコとハーポの掛け合いも、本作ではこのシーンがいちばん盛り上がるところじゃないかな(ちょっと物足りないと思うかもしれないけど…)

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)りかちゅ[*] 山本美容室[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。