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[コメント] フリーダ(2002/米=カナダ)

フリーダ・カーロの2時間にも及ぶ壮絶人生「個展」だ。美しくもあり残酷でもある。彼女の心理が絵画に表れることの真意。それを考える自分。また、夫ディエゴと共にした25年間、複数の人間が絡み合う衝撃の「性」描写には圧巻。
ナッシュ13

要所要所で挿入されるフリーダの絵画。凝られた映像が見事な演出をして、それが同時に彼女の心理描写を表していることだと理解できる。また、それは心理描写のようであり、一つの疑問符のような気もした。彼女の生き方は正解なのか不正解なのか…それは誰にも解る筈が無いが、どうも強く訴えかけているような気がしてならなかった。ジュリー・テイモア監督の意図、そして手腕が見事だからこそ成せる業ではないだろうか。勿論サルマ・ハエックあっての作品だとも思う。

彼女を取り囲む男性達、特にアルフレッド・モリーナの存在感は抜群。ディエゴ自身も苦労した過去を持ち、それだけの人物というだけあってフリーダとの衝突は考えさせられるものがある。フリーダの視点で見たリベラという男、凄まじい…。

★5に限りなく近い★4。やはり度重なる「フリーダへの疑問」からの減点。一人の女性を評価して…という訳ではないが、鑑賞者に疑問を投げかけてきたことへ対する回答…それを正直に評価…!

そして、人生の出口・天国への入り口を描いたラストシーンには感動するしかない。

最後の最後でこんな事を言うのもアレだが、実を言うとエドワード・ノートン目当てで観た作品。あくまでもDVDをセットするまで…ね笑。その結果・感想は上記ということで。ただ、ロックフェラー演じるノートンのオーラときたら!格好良過ぎて…(略

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)りかちゅ[*]

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