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[コメント] 決闘高田の馬場(1937/日)

坂東妻三郎の“酔拳”ならぬ“酔剣”の唸ること唸ること。誰にも何人たりとも止められない男を勇んで演じた坂東妻三郎の男冥利の生き様をとくと御覧あれ。さぁ腐らずに最後まで走り続ける坂妻に拍手あれ!
ジャイアント白田

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







しかし、終わり方は『酔拳2』の大先輩に当たる。あっけない終わり方に余韻に浸る暇はない。浸る暇を与えない理由は「終わった後の猛烈な上昇気流を貴方の生活にも活かしてほしい」と坂妻が語りかけているからだと思う。

それは時代を加味して考えると軍部の意図だろうかもしれないが、一つの映画として、一人の映画人としての義務であり天命である。どん底に生き永らえ、明瞭快活に生きる姿を忘れた頃にやってくる坂妻魂はいつみても元気が湧き出る。坂妻は映画人として最後まで腐らずに走り続けた偉大なる男よ!

2003/1/15

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)死ぬまでシネマ[*] noodles[*] ボイス母[*]

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