『恋人までの距離』 や 『ガタカ』 ， 『大いなる遺産』 や 『ビフォア・サンセット』 は、彼の持ち味が生かせた適役且つ良い映画だったと思う。 けれど 『ハムレット』 や 『トレーニング・デイ』 ， 『テイキング・ライブス』 では今ひとつパッとせず、 「芸の幅が狭いなぁ･･」 「イケ面だけどヤサ男でうだつが上がらないなぁ･･」 と、 最近では目も当てられない状況になりつつある現状がちょっと心苦しく気掛かりでした。。

美男は美男で難しい面があると思う。 演技云々より見て呉ればかりが注目されがち・先行してしまい、演技は二の次。 でもブームは移りゆくもの… 歳を重ね、いつまでもイケメンってだけで通用するわけがなく、独特の味や芸当がないと、そこから生き残るのは至難の技と思う。

イーサン・ホーク 適役の良い作品ばかりがいつまでも彼に回ってくるとは限らない。 出演してきた作品（演じた役） 、、これまでは運が良かっただけかもしれない… と、軽く気掛かりだったのですが、『ロード・オブ・ウォー』 で、少ない出演ながらも 「お！？」 と感じ、 本作冒頭の、悪っぷりが板についた麻薬ディーラー（？）役で一皮剥けた感が確信に変わり、嬉しかったです。 本作を 「面白かった！！！」 と思えた事に一役買っています。

それと、前からこんな身体だったでしょうか？肉体改造したのでしょうか？『ロード・オブ・ウォー』 で初めて気付いたのですが、 上腕二頭筋が凄い！バランスの良い肉体！ヤサ男なイメージが定着していた為、驚きは尚更でした。

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「死ぬなら潔く死にたい」 と言っていたアレックス（マリア・ベロ） のあんな潔い死に様を、ジェイク（イーサン・ホーク） が目撃していないのが心残り。これから２人はどうなるの？２人共生き残って恋が芽生えるのかしら？と、良いムードだったので。

銃音は確か一発しか聞こえなかったはず。助けにも行こうとせず、うなだれちゃうなんてー

シリアス一辺倒ではなく、ジャンルにコメディも入ってるのカナ？と思ってしまう程、中盤迄は笑える箇所がちりばめられたのもなかなか良かったデス。

テンポよく話は進み、テンポよく人が次々と死に、ある意味潔い映画でした。

06.02.18@TOHO