[コメント] ハリー・ポッターと賢者の石(2001/英=米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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原作を読まないで、見に行って、気が付くと二時間半は過ぎていた。エンドロールが終わってもまだ、そこに残っていたかった。余韻に浸りたかった。
やっぱ、いいですね。映像が。風景も、キャラクター達も。どこか重苦しいけど、何か和む。
無数の鍵がドアに向かって飛んできて、主人公達は、それを必死に避けようとするシーン。あれ?これってどっかで見たことがある。ああ、『千と千尋の神隠し』だ。
後、クイレル先生が真犯人とわかった時、驚いてしまいました。だって、そういうドンデン返しがあると思わなかったし。物語の中の人々は、全員わかりやすい性格だったから、あの人がそんな人だとは…。あの頭に巻いてたターバン。上手いですよねえ。あれ、普通の世界だと不自然なんですけど、ゴブリンとか、個性的な先生方とか満載で。クイレル先生を見たときに、ターバンだけじゃ、キャラが弱いよなあ、とか勝手に思っていました。まさかターバンにあんな秘密があるとは…。正に「木の葉を隠すなら森に」とはこのことでしょうか。あの驚きは原作を読んでいないものだけが味わえる特権でしょう
最近のサスペンス映画って、ほとんど「前代未聞のドンデン返し!」みたいに銘打ってるじゃないですか。けど、そうすると、その部分に身構えて見てしまうので、結構わかっちゃったりしてしまうんですよね。だから、いっそ、そのコピーを無くしてしまったほうが…けどドンデン返しがサスペンスにあるのは当たり前なわけで…
この映画。かわいかったのは、ハリーでもフクロウでもありません。ダントツにハーマイオニーでしょう。
一番愛すべきキャラクターは、スネイプ先生でしょう。主人公に意地悪をする役ですが、その挙動一つ一つがカワイイ。しかも勝手に敵だと思われて火をつけられたり…なんか憎めない
『千と千尋の神隠し』が登場人物の複雑な心理を描いた傑作だとしたら、ハリー・ポッターは、ああ、素晴らしきかな勧善懲悪の世界、といった感じでしょうか。
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