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[コメント] 世界大戦争(1961/日)

核戦争に至るまでのポリティカルな部分は殆ど描かれず、ミニチュアの戦闘機やら戦車がバンバンやってるだけなんだが、だからこそもう各国トップ達のイカレっぷりと言うか愚かさがストレートに迫ってくる。翻って日本のとある一家族のささやかな生きる希望が美しく、だがそれも叶わぬ惨状が観てて悲しいと言うよりも、なんか淋しかった。
クワドラAS

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







皆どこかへ避難する中、我が家で最後が来るのを家族全員で待つ。或いはまだあの時には「ミサイルはもしかしたら来ないんじゃないか」という僅かな希望もあったかもしれない。でもその希望も、容赦なく飛来するミサイルに打ち砕かれてしまった・・・。

このラストによって反戦感情(字幕でも堂々と出してたな)は弥が上にも高まるが、個人的にはそれ以上に、もっと身近なところで、家族が一瞬にして消滅してしまうという淋しさにやられてしまった。人が死ぬ事の怖さよりも、人がいなくなる事の淋しさ。この感情は自分の今現在の家族環境によるものがかなりのウエイトを占めてると思う。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)おーい粗茶[*]

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