[コメント] 一人息子(1936/日)
描かれているものが非常に日本的なものだけに、なかなかそのように考えてもらいにくいとは思うが、作品中で大胆に挿入される『未完成交響楽』を見てもわかるように、映画作家としての小津は、当時からかなり西洋志向であったようである。
そのような中、彼のトーキー第1作である本作も、風に揺れる旗、列車の到着、馬、部屋に貼られたポスター、原っぱ(草原)、広い空等々、そのタッチは明らかに外国映画を意識したものになっていたように思えて興味深かった。
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