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[コメント] リトル・ミス・サンシャイン(2006/米)

登場人物同様、いや、それ以上の存在感を示すミニバスがこの作品の映画的価値を数段アップさせている。★=7.02(9段階)
ナム太郎

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







言い尽された感があるが、やはり家族でミニバスの押しかけをするシーンが素晴らしく、そしてまた重要で、これを機に映画が動き出した感があった。その意味ではそこに帰結するラストは賢明な選択であったと思う。

また、夢を断たれた長男が一時的にバスを降り、妹の説得により再びバスに乗り込む際の坂の使い方も素晴らしかった。特に長男をハグする妹の姿を家族全員が見守るそのワンカットや、もたつく妹を最後長男が抱えて上げてやるところなどでは、不覚にも涙をこぼしそうになった。

あと、とにかくアビゲイル・ブレスリンが素晴らしいのでそれぞれに好演した他の役者陣が気の毒になるのだが、そのような中であれだけの(死体になっても!)存在感を示したアラン・アーキンはさすがといか言いようがない。

(評価:★4)

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