コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] イノセント・ブラッド(1992/米)

「くだらないけど面白い」ジョン・ランディス節炸裂のB級ヴァンパイア・コメディ。血、笑い、ヌードと、いかにもB級なサービスは満点。ちなみにキャッチコピーは「美女が野獣」。これも満点。
ナム太郎

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







いや実際のところ好きなジョン・ランディスとは言いながらあまり期待せずに観たのだけれど、冒頭に全裸で作戦を練るアンヌ・パリローから引き込まれてしまった。そのあたりは完璧に彼の思うつぼだな。ま、仕方ないか。

ヴァンパイアの造形はある意味期待どおりのもの。ここで思い出したのはやはり「スリラー」で、やってることが全然変わっていない安っぽさが妙に嬉しかったりしたのだけれど、これも80年代にMTVに浸かってた世代ならではの楽しみだったんだろうな。

もちろん、全然怖くないんで、ていうか、恐怖感をあおるような演出は全くされてないので、そういう意味ではあくまでもコメディとして楽しむ作品なんだよね。だからヴァンパイアとして生きている? ことに対する哀しみとか、そういうものも皆無。それも正解だと思う。こういうのに変な重みがあるとかえってバランスが悪くなるし、あくまでも軽いノリで作ったB級作品として楽しむのがやはり正当だと思う。

だからラストのハッピーエンドも嬉しかった。こういうB級な、くだらないけど面白い、罪のない映画を作れる人って最近あまりいないよね。だからこそこのジョン・ランディスって人を僕は買いたくなるわけです。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)クワドラAS[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。