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[コメント] 蜂の旅人(1986/仏=伊=ギリシャ)

いや〜、ビックリした。ロリコン映画だ。
太陽と戦慄

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







アンゲロプロスの映画でこんな露骨なエロシーンが見られるとは思ってもいなかったので、いろんな意味で興奮した。マストロヤンニが寝てる間に、少女が他の男とセックスしてるシーンなんか堪らんもんがあった。

そんな嬉しいシーンが随所にありながらも、映画そのものはいつもの思わせぶりなアンゲロプロス調というのが凄いと言えば凄い。いや、むしろこの作品に関しては、思わせぶりで難解というよりは、シュールで変な映画という印象さえ感じられたのだ。

例えば、後半マストロヤンニと少女の長〜いカラミのシーンがあるが、それが映画館のスクリーンの前で行われているというのがおかしいし、少女だけ全裸でマストロヤンニのほうは服を着ているというのもおかしい。そして何より、マストロヤンニと抱き合いながら少女が叫ぶ台詞「私を旅立たせて!」ってなんじゃそりゃ。そのシチュエーションでそんな台詞は言わないでしょ、普通。と言いたくなってしまうのだが、これがアンゲロプロスの映画の世界なのだと思えば納得せざるを得ない。

この変さというのは、作り手には何らかの意図があっても凡人から見れば何が何だかサッパリ分からないということから来る変さなのだと思うが、それは他の映画では決して味わえない変さなので、個人的にはとても楽しめた。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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