[コメント] 八仙飯店之人肉饅頭(1992/香港)
この映画は間違いなく「本物」だ。「本物」は、やはり人の心を揺るがす何かを持っている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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アンソニー・ウォン演じる人肉饅頭のおっさんがメチャメチャ狂っているのは当然としても、彼を追う警察側の描写がもうホントに、病的に狂っている。おっさん逮捕後の、本気で気が滅入る執拗な拷問。対照的な、刑事たちのしょうもないコント。なぜかモテモテ刑事のダニー・リー(製作者)。
生理的嫌悪感を極限まで刺激する映画だが、それ以上に人間の尊厳や、自分の道徳心が踏みにじられてゆく感覚が耐え難い。酸鼻を極める凄惨な猟奇事件を平気で茶化しつつ、かつこれほど生々しく映画化できちゃう感覚には本物の狂気を感じる。でも人は、「本物」には感動するんです。評価するなら満点以外は考えられません。
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