[コメント] がんばれ!ベアーズ(1976/米)
勝つことを至上の目的にせず、勝つことよりも尊いものを発見する『がんばれ!ベアーズ』は奇しくもあの『ロッキー』と同年の作品。こういう映画を時代が求めていたのだろう、結果ロッキー同様、実に長く人々の記憶に残り、愛される映画となった。
実に味わい深い顔の飲んだくれウォルター・マッソーは「バターメーカー」という役名なんだけど、テイタム・オニールだけは彼のことを「ボイラーメーカー」と呼ぶ。何のことかと思いきや、マッソーがいつも飲んでるウイスキーのビール割りのことを英語では「ボイラーメーカー」(ボイラー技士の如きマッチョメンが一発で酔うための酒)というらしい。勉強になるね。
原題の『The Bad News Bears』、Bad Newsとは文字通り「悪い知らせ」であり、転じて「厄介な、手に負えない奴」という意味も持つ。そう知ってみると、原題もなかなかいいタイトルだよな。昔「黒い猛牛」バッドニュース・アレンというプロレスラーがいましてね、ブッチャーとタッグ組んだりしてたんだけど、地味な悪役ながらモントリオール五輪で柔道の銅メダルを獲った実力者だった。確かに手に負えない、厄介なやつでしたよ。ええ。
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