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[コメント] オール・アバウト・マイ・マザー(1999/仏=スペイン)

美しいメロドラマ。主人公が、バルセロナへ移動する際の、車窓や夜の街並みが、 中年になってからまったく未知の世界に踏み込まなければならない主人公の心境とあいまって、非常に心動かされるものがあった。このシーンは必見。
グラント・リー・バッファロー

それでも3点なのは、ホシヒコ氏のレビューを読んで多少わかったのだが、異性愛の男性像だけが、この映画において取り残されてしまうからなのだろう。シンプルでざらついたテイストの映画を好む私には、この作品は喧騒に満ちていると感じざるを得なかった(例えば、主人公の友人のおかまのキャラはとても魅力的なのだが、どこかでひいてしまっている自分を感じた)。異性愛の男性像だけは、喧騒の世界のなかに入りこむことはできない。それは『バッファロー'66』のヴィンセント・ギャロを置いて考えてみれば、一目瞭然である。だからこそ、私は『マルコヴィッチの穴』もいまいち好きになれないのだろう。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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