ニューオリンズのThe National WWII Museumは、第二次世界大戦の戦勝国が、その戦歴を展示している博物館で、泊まったホテルのフロントの親切なアフリカ系の女のコが勧めてくれて、あのコは私たちが日本人なことはパスポート見たから知ってたはずだけど、日本が敗戦国だったことは認識してなかったのかもしれない。10年前、ここではトム・ハンクスがナレーションの、米国の第二次大戦の戦歴映画を上映していて、興味本位にオプショナル料金払って見たのだが、「ヒトラーを自殺に追い込んだ後、evil Japanをatomic bombを使って降参させたのだ、バンザイ」という内容だった。鑑賞していたのは、リタイヤした有閑老人たちがほとんどで、とは言え、参戦した人は年齢的にまずいなかったろうが、上映後、周り全部が立ち上がって大拍手で、なかなかいたたまれなかったのだった。『オッペンハイマー』を観て、キューブリックの『博士の異常な愛情』を、ちゃんと観なくちゃと思って、録画してあったのを観たのだが、アメリカ、どんたけコミュニズムが怖かったのかと。それとおんなじ感じに、プーチンはNATOが怖いんだろうなと思う。