[コメント] 少年メリケンサック(2008/日)
登場人物がまったく「苦悩」しない、4コママンガの総集編。
はっちゃけている宮崎や佐藤を見られて楽しいが、内容的には相当薄い。というか、登場人物がまったく「苦悩」しない、4コママンガの連続の印象。別の道を歩みだしたメンバーがあっさりバンドに戻ってきたり、衰えた腕を復活させるべく練習するシーンもない。面白いけど一晩寝たら忘れてしまう、そんな作品。
ピストルズが世に出たとき、感じた印象は「メロディの破壊」だった。音楽を武器として堕落した社会につばを吐く、怖くもあったがカッコ良かった。その後、数々のフォロワーが世に出たが、(自分の音楽の価値観に敵対する鬼門となったものの)やはり自分にとってのパンクはピストルズであり、凄いヤツラが出てきたということだけは認めざるを得なかった。クラッシュやダムド、ストラングラーズなどのメロディ重視の後続たちの音楽は好んで聴いた時期もあり、そんな彼らを羨望していた。
この作品を見てもっとも感じた違和感は、(元ばちかぶりのトモロヲはともかく)みんな優等生だってことだ。MCも大人しく、育ちの良さそうなパンクロッカーって、やっぱりイメージ弱い。
優しげなミチロウなんか見たくない。敬語を話す仲野も見たくない。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。