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[コメント] バットマン ビギンズ(2005/米)

「演出が過ぎないか?」と敵役に言われる今作は、近作での演出過多の反省からか生真面目に作った感がある。もしシリーズ第一作がこれだったら、大ヒット→続々シリーズ化となっていただろうか。
CRIMSON

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







自分はバートン版第一作が好きなので、どうしても比較してしまう。しかしバートンはバットマン自体よりも、あの世界に興味も持っていた為、今作ではバットマン自体に焦点を当てることで、重複を避ける事ができた。しかし妙にバットマン誕生をリアルに生真面目に描いているため、過去のシリーズを観ている人には、新鮮味はあるが、もどかしい感じがする。バートン版の元々ちょっとイカレテるような主人公に比べると、真面目にイカレ具合を演出している主人公像だ。

またリアル志向にするなら、序盤の忍者風はもうちょっと何とかして欲しかった。それからシリーズお楽しみの奇抜な敵役も、今回は魅力が薄い。スケアクロウも興味深いが、小物感は否めず、ラーズは忍者テロリストにしか見えない。

しかし夜の闇の中、屋根の上から見下ろしているバットマンを見るのは楽しい。なんだかんだでこのダーク感がバットマンだよな!という感じがする。またM・ケインの執事は今作の大きなポイントとなった。再構築は成功したと言っていいだろう。次はジョーカーらしいが、今から楽しみだ。

(評価:★4)

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