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[コメント] ガールズ・ルール! 100%おんなのこ主義(1998/米=伊=カナダ)

だからさぁ、いくらレイチェル・リー・クックが真っ当に可愛いからって、「ダサめの可愛い娘」役をやらせるの止めようって。それが今になってジワジワ効いてきてるんだよ。世が世なら『スパイダーマン』だってレイチェルがやってるに違いないんだ!
Myurakz

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 そもそもねぇ、もし僕がレイチェルとデートしてる時にキルスティン・ダンストが邪魔なんかしに来たら、ぶっ飛ばしてやりますよ! 謝ったって許してやらないですよ!

 なんてことを思いつつも、このキルスティンはかなりキレイに撮ってもらってるなぁとちょっと感心。やっぱりこういう時に作り手の意識とか意図って画面に出るんですよね。レイチェルなんてホントにちんちくりんに見えるもの。あ、でも篭城するために帽子を押さえてパタパタと走るレイチェルは最高に可愛くて、僕は「良かったね、やっとお友達ができたね。もう僕がいなくても大丈夫だね」と心の底から安堵したものでした。キモいなこれ。

 でストーリーはというと、明らかに人物の描き込み不足が目立ちます。校長でいうと、「先進的なフェミニスト」なのか「頑なな女尊男卑主義者」なのかが今一つハッキリしない。60年代という時代的には「頑ななフェミニズム=先進的」だったのかも知れませんが、この手の映画の大人っていうのは「不確かな若者の対極の存在」であるべきで、善であれ悪であれ軸がブレているのは観ていて気が散ります。また男の子たちなど、他の脇役も総じて描き込みが不十分なので、全体的にはかなり「脇が甘い」印象です。

 それでもちゃんと飽きさせずに最後まで観せてくれたのは、まずはお話のメリハリ。中盤に「合同パーティ」、終盤に「篭城」という二つの山場を設けることで、話がダレずに進んでくれます。

 そしてもう一つは、キルスティンやモニカ・キーナら主要メンバーの「勢い」。やっぱり若いってそれだけで他の欠点を補っちゃうくらいの力があるもので、つい「そんな欠点も含めて愛せる映画だなぁ」とか思わされちゃうんですよね。結局僕がこの手の「ポップな青春映画」みたいなのに弱いのもそこなんだろうなぁ。

 というわけで、今回はキルスティンにトップの座は譲ります。だけど今回だけです。レイチェルはやればできる娘なんです。絶対に!絶対にだ!覚えてろよ!

(評価:★4)

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