この映画、よく「身近なヒーロー」なんて褒め言葉を耳にします。よく言ったもんで、それまでのヒーロー像のような人は滅多に身近にはいませんでした。

それがこのマクレーン！　近所の床屋で鬚剃ってもらってそうなおっさん！　みなさんの周りにもいますよね、愚痴っぽくて面倒見が良くって、その実妙に頼りになっちゃうおっさん。

このマクレーンの魅力的なところって、正にその「強さすらあり得そう」な身近さなんだと思います。普通のおっさんがスーパーマンになるんじゃなく、普通のおっさんが普通に強い。彼を最後まで普通に描き切ったことが、この映画の成功の一因なんじゃないでしょうか。

まぁ言っても凄く普通に強い（「凄く」は「強い」にかかる）んだけどね。映画だし。