新三部作も終わってみればすごく楽しかった。どの3本にも印象に残るシーンがたくさんある。新三部作が旧三部作を補完することにより、壮大なギャラクシー・サーガはひとつの大きな物語として僕らの興奮を高めてくれる。今から『シスの復讐』のDVDが出るのが楽しみである。早く6本を一緒に並べたいのだ。

　今回『エピソード3』は前2作であまり展開を進め切れなかった影響もあり、語るべき残り部分が多かった。しかし、上映時間に限りがあるため誰もが知る結末に向けて異様に急ぎ足で進んでいった。確かにドゥークー伯爵は早く姿を消しすぎだし、メインではないジェダイに強さはまったく感じられないし、パドメはルーク＆レイアの名前を驚くほど一瞬の間に決めているし…。ただ、そういったデメリットはあったものの、結果論とすればテンポが良くなり、観客をスクリーンに釘付けにすることに成功した。上映時間のほとんどで興奮しっぱなしという娯楽映画としては最高の状態を味わうことができるのだ！

　メイス・ウィンドゥVSパルパティーン、ヨーダVSパルパティーン、アナキンVSオビ＝ワン…どの戦いもすごく魅力的。特にクライマックスのアナキンVSオビ＝ワンは今まで待ち続けた甲斐があった戦いだ。舞台設定が良く、マグマのように興奮を熱く熱くしてくれる。新三部作の中でナンバー1のシーンだろう！

　クライマックスから流れていくダース・ベイダー誕生＆ルークとレイアの生誕という旧三部作へ繋がる架け橋はとてもスムーズに架かった。これで安心して旧三部作を観直すことが出来るわけである。しっかりと既存作に繋げてくれた…。それが何よりもうれしく、終わりと同時にまた始まるとすら感じさせてくれた。これから先も『スター・ウォーズ』は何度も何度も観直されていくだろう。そう、使い古された言い回しではあるが、これは映画における伝説なのだ！