スパイク・リーは同年に創刊された「０３」という伝説のサブカルチャー誌の創刊号で特集されていて，そこで知りました．ドゥ・ザ・ライト・シングはスパイク・リーのデビュー作ではないけれど，世間に知れ渡ったのはこの作品からです．

蓄積された「構図」からどうやって抜け出せというのか．この映画は「誰が悪いか」という視点ではなく，背景である社会の構図に注目して描いたところに斬新さがありました．私にはスパイク・リーのエッセンスがすべて詰まった１本のように思えます．これがわからなければほかの作品もほとんど理解できません．是非彼の言いたいことを解読して克服してください．