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[コメント] ゆがんだ月(1959/日)

きわめて真面目に撮られたやくざの物語に見えていた。だが、長門、南田、芦川の三角関係と足抜けやくざを追う組織だけでも重みのある物語は創れるのに、なんで妙なファクターをからめてしまうのか。
水那岐

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







国際的犯罪組織だの、妙なプライドを持った殺し屋だのといった現実感のない者たちをからめることで現実感は台無し、一気に子供だましの坂を転げ落ちる惨状である。あるいはこれが日活無国籍アクションが成立するにあたっての青写真のような映画だったのだろうか。だとすればこれは全く成功していない。正義の味方が活躍する非現実的空間にもだえ苦しむ長門は、やはりこの異常な空気になじめず、窒息しかけていたのだ。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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