[コメント] ナイト・オン・ザ・プラネット(1991/米)
笑いも、怒りも、高揚感も、果てしない絶望も、すべて呑み込んでしまう夜はすべての者が孤独であり、じゃれ合ってまた孤独に戻ってゆく。
ウィノナ・ライダーに惹かれて観たが彼女は蓮っ葉ぶりがかわいい冒頭の案内役だった。
ロベルト・ベニーニがスカッとする。彼は『ライフ・イズ・ビューティフル』よりこちらのハチャメチャな運転手のほうが合っている気がする。無責任な懺悔と、その後の行動が小気味いい。
そして、ヘルシンキ編でしんみりさせられる。みな最後には孤独を抱えて雪の路上にうずくまるのだ。それが払暁の光景であるところも、幻想の夜から現実の朝に引き戻されるようで、何とも切ない。
ところで、この映画を観ているとタバコを吸いたくてしょうがなくなるのだ。自分は禁煙しているので、なんとも困ったことではある。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (3 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。