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[コメント] 君の名は(1953/日)

まずは、2年間のラジオドラマを6時間にまとめた柳井の手腕を、見事と褒めたい。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







‘橋’というと、「哀愁」('40米)のウォータールー橋を思い出す。菊田はここからヒントを得た、というのは私の勝手な推測だが、‘橋’の使い方は「君の〜」の方が上手い。

本作と共に2大メロドラマと云われる「愛染かつら」(映画化'38)と比べると、主題歌ははるかに「愛染〜」の方が良い。旅の夜風(♪花も嵐も踏み越えて、行くが男の生きる道♪)だ。

しかし内容は「愛染〜」が単なる男と女の話に終始しているのに比べ、こちらは時代を終戦後としたこともあり、パンパン、元陸軍少尉、新しい雑誌・・・と社会世相を取り入れ、変化に満ちた物語展開になっている。

原作はご存知のように、約2年間毎木曜8時30から30分間放送されたラジオ番組だ。だから、毎回リスナーを引き付ける為、変化に富んだ面白い展開が必要だったのだろう。

本作は、物語展開の面白さがすべてだと思う。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ぽんしゅう[*]

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