[コメント] 黄金(1948/米)
汚いものをきちんと汚く描く潔さ。
ハンフリー・ボガードはどこまでも卑近で矮小で。
山賊どもはどこまでもガサツで不潔で。
そんな汚さを吹き飛ばす、ウォルター・ヒューストンの豪快な高笑いが印象深い。
「4人目」のテキサス男ブルース・ベネットが現れ、仲間に入れるか殺すか、判断を迫られるシーンの緊迫感、臨場感は堪らない。
一方で、山での金脈掘りの難儀さを伝えてくるような時間性・空間性の表現はイマイチ。セット撮影の限界はあるのだろうが。
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