[コメント] 乱(1985/日)
山の稜線に出現する藤牧の軍勢。こんな細かなショットも手を抜かず作り込む黒澤の完全主義者ぶりには恐れ入る。とにかくスケールのデカさを楽しむべし。
上映時間2時間40分というのは、まさに「大作」に相応しい尺なわけだが、正直もう少し縮められなかったものか。仲代の演技は確かに凄いものの、あまりに繰り返されると少々オーバーアクトが鼻についてくる。騎馬武者の合戦シーンもしかり。ごつんごつんと落馬する姿を観るに、これを実写で撮っているのだと考えるだけで興奮を覚えるが、後半は同じような落馬シーンが多すぎて、やや興醒めする。
と、少々文句をつけてしまったが、上記を除けば完璧な作品。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。