[コメント] スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃(2002/米)
ワイプの多用のよる断片的なダイジェストで進むストーリーに、すざまじい物量のビジュアル。この映画は圧倒的なものを創造した作り手からの観客の想像力への挑戦でもあるのだ。
ダイジェストで展開される、ストーリーの省略・抽出処理が抜群に上手くて、省略された合間や過去のエピソードを感じさせられてしまう。
歴史の年表を見ていてもいろいろ想像して飽きない自分としては、断片を見せる手法に大満足。
「チャチな恋愛描写」「ダークサイドに落ちるように見えない」いや、合間を想像するのだ!。
オビワンとアナキンの間に見える、父であることと師であることの両立の難しさが本作のテーマでしょう。これを重厚な演技で支えたユアン・マクレガー。破綻したヨーダとドゥークの関係もそうだったのではないか(これも想像)。こうった複合的な見せ方はおもしろい。
ラストの圧倒的スケールの戦いの中で、この登場人物の間で貫かれる、前半からのドラマを昇華させてしまうのも上手い。
作り込まれた脚本を平坦に見せてしまう、演出はどうかと思うが、広大な異世界での人間を感じさせるサーガとしては十分に堪能させられるだけの出来。
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