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[コメント] スーパーマン(1978/米)

クリストファー・リーブ演じるスーパーマンが空を飛んだ!少年の夢と一緒に!
さいた

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







クリストファー・リーブは、ロバート・レッドフォードジェームズ・カーンなどの一流スターを押しのけて主役に抜擢された。彼の鋼鉄のような身体もさる事ながら、素晴らしい演技力も抜擢された要因だ。子供の頃、スーパーマンを見て育ったクリストファーにとっては何よりの嬉しい転機だったに違いない。実は抜擢前のクリストファーは身長だけがひょろりと高い俳優だった。スーパーマンに相応しい鋼鉄の身体になるために、特訓に特訓を重ね鍛え上げてから役に臨んだらしい。そして僕らの目の前にスーパーマンとして現れたのだ。(以下、クリストファー解説は『スーパーマン II 冒険編』のコメントに続く・・・)

さて、そろそろ本編のスーパーマンについて話そう。良く問題にされるシークエンスは、ラストの地球を逆回転させて時間を戻すところ。馬鹿馬鹿しいと一蹴してしまえばそれまでだが、逆回転で時間が戻らない事くらいゴッドファーザーでも有名な脚本家のマリオ・プーゾが承知してないはずはない。スーパーマンの時間を戻せる能力を子供にも分りやすく絵的に表現しようと考えた末のシーンなのだ。

ただ気軽に褒めばかりもいられないシーンでもある。それはスーパーマンに時間を戻す能力まで与えて良いものか?と言う問題だ。言ってしまえば、この能力は無敵なので、以後のストーリーの足かせにもなり兼ねないのだ。どんな危機があっても時間を戻してしまえば解決してしまう。これは興醒めだ。切り札と言うことで、最終回まで取っておくべきだったのでは?と思う。

しかし全体的にはスーパーマンは単なる子供だましではなく、子供にも大人にも観賞できる作品に仕上がっている。とにかく画面が美しく、観ていて惚れ惚れする。監督のリチャード・ドナーの意気込みが画面全体からひしひしと感じられる名作だ。

(評価:★5)

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