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[コメント] ウォーターボーイズ(2001/日)

先生やまわりのオトナが無責任なのがいい。自分で切り開いていかないと誰も助けてくれないのだ。
ツナ缶

テレビで見直してみて、やっぱこの映画好きだということに気がついた。 なんで一点加算します。

いまさらながらこの映画の解説をすると、埼玉県立川越高校(男子校)の 水泳部が行っている文化祭でのシンクロナイズドスイミングが元ネタとなっている。

「真鍋かをりがなんでシンクロを教えないんだ」とか「竹中直人みたいな いい加減なオトナがいるかよ」という意見があるかもしれないが、私はあえて いいたい。オトナが無責任でいい加減だからいいんじゃないかよ。 もう高校生なんだぞ。オトナがレール引いてくれるわけないじゃないか。 そこにいるのはいい加減な他者でしかない。スーパーマンが助けてくれたりは しないんだわ、大人の世界は。

...私、川越高校出身で私の一年上の先輩がこのシンクロ始めたんですが。 文化祭の出し物なんでいかにバカなことを一生懸命にやるか、それで女の子 のモテるのかがキーポイントになるわけで。

私はおこぼれに預かって「水泳部シンクロやるんだってよー。見にきてよ」といっているほうでしたが。当然実際にやった人間のほうがリスペクトされるわけで。 夏休みの間プールで練習している姿をみていたこともあり皆さんの努力に拍手、です。 当然彼らも誰かオトナに教わったんじゃないんですよね。

で、あとまじめに映画としてみてみると。 周防監督作品なんかと比べてみると非常にポップだと思います。 テレビ的とか漫画的という意見もあるけれども、しかしよくよくみるとやはり映画文法に則っているわけで、映画でテレビや漫画以上にポップさを打ち出したのは矢口監督の功績ではないでしょうか。 てか、映画の世界って実は10年くらい遅れてたんじゃないか?

で、もう一つ。 ポップさとは別に新しい道具を使うということは意味しないんですね。若者向け、ということも意味しない。 『ピンポン』のようにCG使っているわけでもないし、むしろ懐メロといってもいい 曲を現代の文脈で蘇らせた(『あなたのとりこ』『カルメン』『愛のしるし』と立て続けにCMソングとしてしまったのもこの映画の功績でしょう)功績もここに記す必要があるでしょう。

(評価:★5)

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