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[コメント] ウォーターボーイズ(2001/日)

妻夫木聡。今(2002.8)の日本で「ボンクラな好青年」を演じさせたら、彼ほどハマる男はいないのではないかと思う。恐らくそれは彼が「ボンクラな好青年」だからなんじゃないか、と僕は睨んでいる。
Myurakz

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







下の方に『フルモンティ』のちょっとネタバレあります。お気をつけて。

爽快な映画でした。「一番甘酸っぱい」10代の時期の、「お祭り気分」文化祭。それだけでくすぐったくなってきます。それを全部描き出してくれただけで、この映画は成功。この頃ってバカさがステイタスなんだもんね。

妻夫木聡のキャスティングもホントに光ってる。半開きの口でポカーンとされると、つい応援したくなるのは僕だけじゃないはず。

平山綾との恋愛模様が、何だかわかんないまま進行していくのも良いです。普通こういうのは怒りの対象なんだけど、10代の頃の恋愛って、お互いの気持ちもわからないまま進んだりすることがままあるから、何かつい納得しちゃってるんですよね。ご都合主義がつい許せちゃうのもそうなんだけど、欠点を欠点としてわかってるのに許せるっていうのは結構凄いこと。

これってきっと監督の「これは都合の良い青春映画なんだ」っていう感覚が伝わってくるからじゃないかと思います。だからみんな夢が見られる。ラストシーンでは「都合いいなぁ」なんて言いながら、ニコニコしてる僕がいました。

ここからネタバレ。文句じゃないんだけど、『フルモンティ』にホントに似てるよね。テーマから展開からラストまで。僕なんか前日に「フルモンティ」観てたからデジャヴの嵐。でもあっちが哀しさを描いてるのに対して、こっちは喜びを描いてる気がします。表面が似てても根幹が違う。だからこれも許しちゃいましょう。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)ぐ〜たらだんな[*] ミドリ公園 にゃんこ[*] ナム太郎[*]

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