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[コメント] サン・ソレイユ(1982/仏)

英語タイトルは『Sunless』。つまり「光が乏しい」ということなのだ。それは日本においても、アイスランドにおいても、ギニアにおいても、いや世界中において、現代社会を表した比喩表現なのだろう。
ゑぎ

 プロローグとエピローグはアイスランドの三姉妹の映像で、この円環構造は、たいへん落ち着きがいい。続いて、豪徳寺の沢山の招き猫。不思議の国ニッポンへの興味は『不思議なクミコ』(1965年)の時よりも増幅する。阿波踊り。どんと焼き(子供達が木で地面を叩いて回るのは、モグラを逃がせるため、というナレーションがある)。あるいは、日本のテレビの中の暴力(時代劇等)はマルケルには信じられないレベルだ(ただし、「西遊記」の夏目雅子は最高の美女だと云う)。あるいは電車の中で眠る人々を延々と映したシーケンス。ちょっと誇張の過ぎた表現とも思うのだが、とても面白いのは確かなのだ。

 あと、山猫駿雄が作ったという電子加工した画面が刺激的だ。今ならもっと高精度な加工になるのだろうが、当時の粗さ加減に味があるというか、見ていて気持ちの良い刺激なのだ。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)tredair[*]

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