[コメント] 皆殺しの天使(1962/メキシコ)
何が起こるか判らない、従って何が起こっても不思議ではない。これこそ映画の世界だろう。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
ブルジョア(有産階級)への徹底的な嘲笑をある種判りやすい不条理世界として描いた映画としては『ブルジョアジーの密かな愉しみ』もあるが、私はこの『皆殺しの天使』のお下劣さと清らかさの混沌が好きだ。それに何と云っても同一のシーンがリフレインされる緊張感が堪らない。また反復が反復でなくなる一瞬のユーモアも忘れがたい。このような「現実ばなれ」した荒唐無稽なシーンを易々と「映画的現実」に転換できる監督は古今東西ブニュエルしかいない。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。