[コメント] ほとりの朔子(2013/日=米)
本作の二階堂ふみは、ワザと不細工に作っているのだろう。幼い衣装とチンパンジーみたいな歩き方。この歩き方は徹底している。それもあって、本作も歩く人の映画、と云いたくなる。
二階堂と鶴田真由、二階堂と太賀。特に印象深いシーンとして、線路の上を歩く二階堂と太賀のシーンがある。『スタンドバイミー』の話と、古い日本映画で題名が分からない映画の話。これが成瀬の『秋立ちぬ』なので、矢張り、歩く人の画面を意識しているのだろう。太賀の父親は映画オタクで、「映画を見ていれば、家族に向き合わなくて済む」というのは身につまされる科白だ。
自転車二人乗りで川の畔へ行く場面もポイントか。遅れてきた鶴田と古舘寛治に何かあったのか?あるいは自動車。西田先生−大竹直に車で送ってもらった杉野希妃は金で買われたのか?といった謎を残して放り出す。
ホテルで「こんにちは赤ちゃん」をかけ、太賀と二階堂が家出すると云って、走るシーンも、この曲を流し続ける部分は面白い。しかし、梓みちよ と違うよな、と思ったが、エンドクレジットで杉野希妃が唄っていると知ると、拍子抜けした。
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