[コメント] 月曜日のユカ(1964/日)
中平康がノリにノッていた頃で、同時期に『泥だらけの純情』(1963)や『黒い賭博師』(1965)といったカラーの代表作も生まれているのだが、しかし、矢張りモノクロの本作が中平康の最高作かも知れない。スピーディで目まぐるしい画面作り、でも、しっかりと考えられていて唸らされる、という場面の連続だ。
特にアバンタイトルからトップシーンがいい。アバンタイトルで既に加藤武と梅野泰靖が映っている、なんてところが「よく考えられている」と感じる所以だ。ナイトクラブのシーンはローキーの中、激しいパンニングとズーミングを繰り返すのだが、こういう部分も決して「思いつき」で撮られているようには見えない。即興演出もあるのだろうが、全体によく撮れている。
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