[コメント] ドクター・スリープ(2019/米)
中盤までは、レベッカ・ファーガソンの映画。タイトルは「ドクター・スリープ」よりも、「ローズ・ザ・ハット」の方が良かったんじゃないか、と思いながら見る。後半は、黒人の少女がやたらと目立つ。なので、タイトルは「アブラ」でもいいか。
全般に光の扱いは綺麗。エミリー・アリン・リンド(スネークバイト・アンディ)を仲間に加えた後の浜辺のシーン。ファーガソンがキャンピングカーの天井に座っている場面の夕陽。
ファーガソンが空を飛ぶシーンは『アンジェリカの微笑み』を思い出させるが、空間の行き来は、だんだんと「何でもあり」の感がしてくる。森の中のコンバットシューティングなど、娯楽作としてよく見せる。しかしこゝは、「ユアン・マクレガー、いつの間に」という感覚を持つ。(友人のクリフ・カーティスがディア・ハンターとしてのバックボーンを語られているのに対して)
エンディングは邸が主役の映画らしい。結局、真の主役は、あのホテルだったのだ。であれば、タイトルは「オーヴァールック・ホテル」とすべきだろう。そして、邸が主役という意味で、『レベッカ』や『ジェーン・エア』と同じエンディングをむかえる。あれで本当に浄化されるのか、はなはだ疑問ではあるが。
#大好きなクリフ・カーティスが良い役なのは嬉しい(都合良すぎるきらいはあるが)。
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