[コメント] 男はつらいよ 葛飾立志篇(1975/日)
「男はつらいよ」シリーズに時たま現れる、狂おしいまでの学問への憧れ。そしてそれはけして、抽象的なものではない。寅さんはどう生きるべきか、ということとは切り離せない。
だからこそ、このシリーズで学問とか、教育とかについて語られても、違和感がない。
意外に「人はどう生きるべきか」という大問題に逃げずに正面からむかっている、その心意気は見るものの胸をうつのだ。
笑いながらも、自分は寅さんのように(笑いはなくても)学問に、そして人生にむきあっているのだろうかと。
あと、たいしたことじゃないですが、劇中の寅さんの、「あんな可愛い子がおれの娘だったらと」という台詞が、だんだん身にしみてきますな。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。