[コメント] 泥の河(1981/日)
生きるという事のどうしようもない哀しさ。
生きるという事のどうしようもない哀しさを描いた原作を読んだのは、高校一年生の時でした。初めて小説を読んで泣きました。その日から何百かの小説を読みましたが、これほど深く胸を打ったものは今までにありません。好きだとか嫌いだとか、面白いだとか面白くないだとか、そういうものを超えて、自分の中で(多分これからも)最も特別な小説が、宮本輝の「泥の河」です。
ってことで、観るのが怖い映画でもあったのですが、原作の世界をよくここまで表現したなぁ。素晴らしい。
加賀まりこは廓舟のパンパンには顔の造りが豪華過ぎるし、信雄役の朝原靖貴はブタ過ぎて見てられませんが、許そう。信雄の父親役の田村高廣と、喜一役の桜井稔の名演が光ります。
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