[コメント] CASSHERN(2004/日)
長え。
私は原典のキャシャーンをぜんぜん知らないのだけれど、この映画のストーリーは大変つまらなくて不明瞭で、わけのわからない場面でわけのわからない人物が驚くほど普通なことを延々しゃべったりしてイヤになってしまう。
それでも途中までは楽しくスクリーンを眺めることができたのは、映像の面白さや乗り物・建築物などのデザインや動きの楽しさ、それにミッチーやら宮迫やら大滝秀治の熱演に引っ張られてのもの。6本軌道を走るコンテナ貨車なんて文句なくカッコいいし。
けど、あまりにも長い。2時間20分は長すぎる。飽きる。退屈極まりない。これで格闘シーンがせいぜい『マトリックス』くらいの出来で1時間半の映画であれば、グチグチ文句言いながらも楽しい映画として記憶に残っただろう。けれど、肝心のバトルが何をやってるのか解らないんだもん。風景だけじゃさすがにどうしようもないよ。
この監督のつくる空間映像というのは決して金さえかければ誰でも出来るというレベルのものではなくて、見る者の多くを引き込むだけのテンションとパワーとセンスを備えているのは確か。このまま埋もれさせるには凄くもったいない才能だと思うんだけどなぁ……。
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