例えば「死神はＣＤショップに入り浸る」とか「人の生死を基本的には気分で決めちゃう」とかいう死神の設定のニュアンスを好意的に受け入れられるかどうか。個人的にはあんまし好意的に受け入れてなかったので、そのままのイメージでした。良くも悪くも原作に忠実かつ効果的な設定変更が為されていて手堅い映画という印象だった。最初の葬式で死神についての説明を全部セリフで言わせてしまったり、会話のキレという点では不満も残るけど、通してみればいい脚色と思う。

　以下、思ったことをつれづれに。

　金城武は相変わらずカツゼツが悪い。伊坂は「金城だから映画化を許可した」って前田有一が書いてたけど、たぶん嘘だな。

　時代を表すガジェットについて。ウォークマン→i-podまではいいけど、ロボットてのはどうにかならなかったのだろうか。

　村上淳がきたねーおっさんになってて驚いた。っていうか、この映画でいちばん驚いた。

　次はゴールデンスランバーですかね。誰がやるのかな。