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[コメント] L change the WorLd(2008/日)

ストーリーはかなりご都合主義に寄り、出演陣のほとんどの演技も大げさに過ぎる。L(松山ケンイチ)のキャラクターに寄ってのみ成立する作品である。
Master

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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日テレ制作にしては、マシなものが出来ているというのが正直な感想。しかし、リアリティのなさは相変わらずであり、人物造詣は主役の3人(L・二階堂真希(福田麻由子)・BOY(福田響志))以外、ろくに出来ていない。ちゃんと描く必要がある悪役5名もただいるだけの存在で、そのせいで演技が非常に薄っぺらい印象がある。せめて久条(工藤夕貴)と的場(高嶋政伸)の人間性は深く描かなければ、引き立つものも引き立たない。また、駿河秀明(南原清隆)を登場させた必然性が全くなく、ストーリーを練りきれないまま制作してしまっている印象が強い。

それでも評価を3にしたのはLのキャラクターが完璧に完成しているからである。これまでの2作で十分実証されているのだが、改めてそのレベルの高さには舌を巻く。Lが少しでもぶれたら完全に瓦解する本作を何とか形にしたのは、ここによるものである。その点では、最低限の仕事はこなしたといえるのではないか。

ただし、中田秀夫監督を迎えながら、この状況なのは危機感を持つべきであると思う。しっかりしようや、日テレ!

(評価:★3)

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