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[コメント] おくりびと(2008/日)

普遍的な題材で、共感を得やすい作品であると思う。葬儀というのは、結局残った人間のための儀式であるという事をしみじみと感じた。
Master

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







終演後、感想として真っ先に感じたのは、自分に関わる人の葬儀では、気概を持った「おくりびと」に関わってもらいたいというものであった。

ストーリーに関して言えば、大悟(本木雅弘)にしろ、美香(広末涼子)にしろ、「変節」が多少軽く扱われているなど不満がないでもないが、大きな破綻もなく無難な出来であると思う。ただ、美香に一度「汚らわしい!」と言わせた事は大いに評価したい。死に関わることは穢れているという思想は今も根強い。それを声高に批判せず、仕事を見せることによって封殺する。この流れはとても良かった。

(2008.09.14 TOHOシネマズ川崎)

(評価:★4)

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