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[コメント] RED レッド(2010/米)

悪くはないが物足りない。この手の話はあまり小手先でストーリーをこねくり回さず、どストレートを投げ込む方が良いと思う。
Master

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ストーリーの展開上提示される情報を基本にした「副大統領が親玉で、武器商人とCIAのそこそこの立場の人間がグル」という筋書きを貫徹しても全く問題ないと思うのだが、副大統領を傀儡にするという展開は特に魅力的という事もなく、なぜこれを採用したのかは疑問。

そういったストーリーの細部をいじるのであれば、むしろサラ(メアリー・ルイーズ・パーカー)のキャラクターをどうにかすべきと思う。REDの4人を除けば最もスクリーンに映るキャラクタであるにも関わらず、エレベーターで多少機転を利かせる表現を除いて、「逃避行」に同行する意味が感じられないのである。よっぽどヴィクトリア(ヘレン・ミレン)のペンションに残すべきではないか。フランク(ブルース・ウィリス)が彼女に惚れているというのは理由としては弱い。確かに素人なのだから積極的にミッションに関わらせるわけにはいかないという事は理解するが、ずぶの素人を銃撃戦に帯同するのが「敏腕スパイ」のやることなのかどうかは単純に疑問である。

ただ、このロベルト・シュヴェンケ監督が『フライトプラン』の監督という事を考えれば、これだけやれたのなら十分だろうという見方も出来る。一番最初の6時ジャストにめざましを鳴らすことなく起き上がるシーンや、CIAの暗殺チームの襲撃を受ける際にはそれを感知して目覚め、きれいに返り討ちにするシーンなどなかなかの出来ではあった。

という事で、上記のようにいい所を積極的に見出す見方をすれば、十分楽しめる作品ではある。

(2011.01.30 109シネマズMM横浜)

(評価:★3)

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