[コメント] 浜辺の女(1946/米)
何かがおかしい。ひとつびとつのカットが、繋ぎが、どこかおかしく、それが不安と恐怖を煽り立てる。「昼の光」と「海辺」がそう呼ぶことをいささか躊躇わせるが、しかしこれはファム・ファタルをめぐる堂々たるフィルム・ノワールだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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オープニングの悪夢やラストの炎のイメージにも圧倒されるが、何よりジョーン・ベネットとチャールズ・ビックフォードの意味深な演技がよい。ベネットの濃厚な存在感が映画を支えていることは明白だが、盲目でありながら実は目が見えているのではないかと疑わせるというビックフォードの演技の難度も相当なものだったろう(もちろん、演出の難度も)。ロバート・ライアンとビックフォードの岩場シーンの緊張感も並ではない。
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