[コメント] 死霊の盆踊り(1965/米)
90分という短時間の間に、これだけいろいろなことを考えさせてくれた映画は、いまだかつてなかった。あまりのつまらなさに驚きを覚えるが、意図不明ながらなんらかの「こころざし」らしきものを感じられるという点で「デビルマン」や「北京原人」よりは良いと思う。
映画ファンなら知らぬもののないアノ映画「死霊の盆踊り」を念願かなってついに見た。
内容はと言えば、ただひたすら墓場で踊る半裸の若い女性姿を映し続けるという具合で、物語的な進展はほとんどない。
90分という短時間の間に、これだけいろいろなことを考えさせてくれた映画は、いまだかつてなかった。「監督はなにを考えているのか?」「俳優は何を思って社交ダンス風の曲でツイストを踊っているのか?」「大根役者は、突っ立っている姿ですら大根役者だとわかる」「監督は何を表現したかったのだろうか?」「どんな指示が現場でとびかっているのだろうか?」
私は、のび太みたいな曇りなきガラス玉のようなマナコで画面を見つめ続けていたが、ひたすら何も起こらず時間だけが過ぎた。最初から最後までほとんど半裸の女性が踊っている姿を見せられるだけである。踊りのステップも女子高生の創作ダンスの方がよっぽど冴えていると思えるほど、ほとんど意味不明であり、そして踊っている女性たちの目も何故かうつろである。
あまりのつまらなさに驚きとめまいのようなものを覚えるが、意図不明ながらなんらかの「こころざし」らしきものを感じられるという点で「デビルマン」や「北京原人」よりはずっと良いと思う。
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