[コメント] インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国(2008/米)
新居浜ジャスコの先行ロードショウで鑑賞。2008.6.15
〜〜〜
『レイダース』を高校生の時に見て、冒頭の大玉転がしに度肝を抜かれた私。ていうか、そういう仕掛けそのものよりも、最初のたった10分が邦画一本分より面白いことに度肝を抜かれたのだ。それ以来、インディ・ジョーンズシリーズは、初恋の人みたいな別格の位置づけだ。
まあ、そんな私の懐古話はどうでもいいのだが、今日の先行ロードショウで『クリスタル・スカルの王国』を見終わって、エンドロールであのテーマ曲を聞いたときには、感動とは言わないまでも一種異様な感慨に包まれた。自分的には『最後の聖戦』で終わったと思っていたシリーズを再び劇場で見られる喜びは、また格別に感じる。それにしても、年を取ったからこそ、あのジョン・ウィリアムズが指揮するオーケストラの良さがよくわかるのだろうな。
今までのシリーズでインディが追い求めたのは、神仏のご霊験の類であったのだけれども、今回の不思議パワーの源は、「なるほど!こう来たか!」という意外な展開だった。しかし、それは、元々この映画が持っている『トワイライトゾーン』的色合いを求めていくならば、いずれ出会うであろうモノであり、大きく違和感を感じることはないテーマと言えるだろう。ただ、依然として「いわゆる土人」に対する人種偏見というか、雑な扱いは有色人種の一人として遺憾ではあるが、まあ、これもまたシリーズ全体を貫くカラーな訳だし、仕方ないのかなと言う気もする。
今回のインディは出だしからご老体丸出しである。そのジェンキンス氏みたいな風貌には少々ビックリしたのだが、オールドファンにとってはもう、スクリーンでその姿が拝めるだけでもありがたい。それはもう三船の『椿九十郎』が見られたような感慨だ。そして、今までのシリーズを見ていればニヤリと出来るような小ネタも随所に出てきて楽しめる。ただ、全く新規にこの映画を見る人はどう感じるのだろうか?「『ハムナプトラ』みたい」って思っちゃうんだろうな多分、と、見ながら思ってしまった。
映画のネタについてはもう、一言も語りたくないので、是非劇場に足を運んでご覧いただきたい。凡百の映画以上に楽しめることは受け合いだ。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。