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[コメント] 幸福(1981/日)

どちらかというと ギリギリ届いた4点 のほうなのだが・・・
ありたかずひろ

私は、まだまだ市川崑監督について 自説を語れるほどの鑑賞体験は

持っていないクチだが、それでもこれで5作目となる 巨匠の作品で

はじめて 彼のユーモアが “活きた” 作品だったと断言できる。

他の方のコメントを拝見していると 「不要」「場違い」 である旨を

感じた方(市川崑らしくない という意でもあるのだろうが) も多い

ようだが、もともと ユーモア や ふと訪れる笑い というのは、都市で

暮らすうちの ふとした瞬間に、唐突に在るモノだと私は考える。

シリアスなドラマだからといって、クスリとも微笑まない人物なぞは、

それこそサイボーグだし、コメディだからといって、間断なくシーンに

笑い“だけ” を織り込む作品は、鑑賞時間のムダだと感じる。

市川監督が、ちょいと(映画的手法としては)斜向かいから、映画に

特殊な 「色」 を加えてみせてくれた 意欲作だと感じた。

                    2010.7.12 鑑賞

(評価:★4)

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