[コメント] アカルイミライ(2002/日)
現代の若者への巧みな切り込み。
勉強とかスポーツとか、そういう正攻法では決して道が開けないことを理解してしまった若者にはどういう道があるのか。という作品なんだと考える。
実際のところ、たいして勉強ができなくても何か秀でた曲芸ができなくても、ふつーに生きて仕事して恋愛をすることくらいまでなら、そこまで大変な偉業ではないと思う(たしかに昨今難しくはなっているが)。
ただ、正攻法で戦った場合に武器が貧弱だとわかっている状態、たとえば、敵も味方も大半は突撃小銃で武装しているのに、自分だけ包丁しか持っていないような状態。そういう状態にあるんだとわかってしまうと、もう勝つ負けるという問題じゃあない。人によっては一発逆転を目指そうと奇抜なことを考えたりするのかもしれんだけど、まあ逃避できるなら、普通は逃避するよな。
しかし、ではその先には何があるのか、となると、これは難しい。 逃避して終了ではあまりにも悲しい。じゃあ答えはどこにあるのか。
それを理解させてくれるのがこの作品であると。 僕はそういう風にこの作品を見ている。
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